令和3年石清水八幡宮七夕BambooArtFestivalについて
新型コロナウイルス感染予防のため、例年のように児童向けイベントを行なったり、音楽演奏を実施したりはできませんでした。しかし、その代わりに、WEBフォームによる願い事の募集をおこなうといった新しい挑戦をした年にもなりました。
当日は天気に恵まれ、『データで送った願い事』を722枚、『郵送された短冊』を381枚、合計で1,103枚の願い事を石清水八幡宮に飾らせて頂きました。
日本の伝統文化を子どもたちや地域の方へ伝え、守り、継いでいくという目的に向けて、少しでも前進できたかと思います。
次年度の実施もお楽しみにしてくださればと思います。
伝統文化と日本人の心
長い年月、大切にされてきたものがあります。
例えば、私たちが毎年2015年から場所をお借りして実施している七夕イベントは、石清水八幡宮国宝本殿で行っています。
長い年月、大切にされてきた行動があります。
例えば、同イベントでは、子どもたちが願い事を短冊に書き、祈りを捧げます。
「子どもたちが七夕の日に国宝建築物のある神社で祈りを捧げる」
私たちは、これを宗教行事として捉えているのではありません。
「日本人の心」を育む機会として考えています。
海外で度々報道される災害でも列を乱さない行動、スポーツ競技後のゴミ拾い、治安のよさ。
こうした行動を規定する考え方です。
こうした考え方を培うのに場は重要です。
スーパーマーケットや保育園・幼稚園・学校でついでに行う中で培われるものではありません。
地元住民から大切にされ、祈りを捧げるために守られてきた場所の方がよりよいと考えています。
祈りそのものも重要です。
これは宗教行事の一環としても捉えられますが、子どもたちにとってはそうではありません。
「○○になる夢が叶いますように」
「家族みんなが元気でいられるように」
「単身赴任のパパが早く帰ってきますように」
こうした願いを込めた祈り。
当たり前に大切なことだと考えています。
ほんまもんの場所で、願いを込めて祈る。
こうした昔から行われてきた大切な行事を私たちは未来につないでいきたいと考えています。